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外国人社員の定着を高める朝礼30秒|やさしい日本語で安全・報連相UP


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あいさつ一言で、現場のギアが入る


忙しい朝。外国人社員に「よろしくね、例の件、やっといて」で済ませていませんか? その“あいまいな一言”が、誤解や手戻りのタネになります。逆に、短く・具体的・確認つきのひと言は、連携の合図。のちほど紹介する「朝礼ひと言フォーマット」を入れるだけで、心理的安全性(言いにくいことも言える空気)がじわっと高まり、質問や声かけが自然に増えます。Googleの分析でも、強いチームの鍵に心理的安全性が挙げられています


やさしい日本語は“短い→やさしく→確認”の3ステップ


公的ガイドラインは、在留外国人支援のためのやさしい日本語を次の3ステップで示しています。


①日本人にもわかりやすい文に整理 → ②難語をやさしく言い換え(ふりがな・図も活用) → ③実際に伝わるか確認

職場なら、一文で要点→置き換え→復唱確認と覚えてOK。

また、話し言葉のポイントとして短くはっきり言う/相手の反応を見る/必要に応じて言い換えるなど、現場で効くコツが整理されています。

補足データとして、在留外国人の8割強が「日常生活に困らない程度以上」の会話力と回答しており、丁寧すぎる敬語より“短い指示+確認”が伝わりやすいのが実態です。


そのまま使える—“朝礼ひと言”とNG→OK置き換え


朝礼(リズム合わせ)

  • 「おはようございます。今日はA作業を先にします。」

  • 8時30分までに準備を終えます。」

  • 「わからなければ、手を止めて聞いてください。」

  • 「安全第一。足場と工具を確認しましょう。」


作業中(誤解を防ぐ)

  • 今からAをします。終わったら私に知らせてください。」

  • 3個できたら見せてください。確認します。」

  • 「ここは危ないので入らないでください。」

  • 「ありがとう。このやり方で合っています。」


叱らず伝える(事実→期待→確認)

  • 「(事実)ここに油がこぼれています。/(期待)拭いて、黄色い札を付けてください。/(確認)できたら知らせてください。」


NG→OK(置き換え例)

NG❌:「やっといて」→ OK⭕️:「今からAをしてください。終わったら私に知らせてください。


NG❌:「ちょっと待って」→ OK⭕️:「5分待ってください。」


NG❌:「ちゃんと掃除して」→ OK⭕️:「この範囲(指差し)を5分で掃除してください。」


復唱チェック(聞き手側の言い方)

  • くり返します。まずAをします。終わったら報告します。合っていますか?」

  • ここは入らない黄色い線までですね。分かりました。」


なぜ効く?                                  率直に確認できる空気=心理的安全性が高まると、質問・報告・提案が活発になり、学習と改善が回りはじめます。研究・実務の両面で効果が示されています。

現場で続くミニ習慣に落とす


毎朝の短い指示をやさしく言い換え、復唱で確かめる――この小さな循環を続けるだけで、誤解は減り、質問や報告が自然に増えていきます。

やさしい日本語は特別な配慮ではなく、作業・時間・安全を素早く共有するための実務的な設計です。NihongoNowは企業向けの日本語教育を専門に提供しています。

現場に合わせた運用や表現づくりについては、どうぞお気軽にお問い合わせください。


 
 
 

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